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Golden State Warriors(ゴールデンステイトウォリアーズ)にCleveland Cavaliers(クリーブランドキャバリアーズ)が劇的な逆転劇で勝利し終了したNBA15-16シーズン。
大型の選手移籍や目玉新人のドラフトがある中、様々な戦力分析が行き交ったシーズン開始当初だったが、全チーム35試合前後を消化し、ほぼ折り返しとなった2017年元旦に、今シーズン現時点までの振り返りと、注目選手について、最新のリーグ順位に沿ってまとめていきたいと思う。
是非今シーズンの経過を追えてない方にも、後半戦からすぐ追いつけるように、参考になれば嬉しい。(誰やねん)
文字数と時間の関係上、上位チームのみの紹介に留めておく。
上位チームの戦力分析
1.Golden State Warriors(ゴールデンステイトウォリアーズ)
29勝5敗
去年主力選手だったアメリカ代表でもあるハリソン・バーンズと、オーストラリア代表のボーガットを放出し、一時心配されたウォリアーズだっだが、オクラホマシティサンダーのエースでありアメリカ代表エース、現在最高選手の一人とも言えるケビン・デュラント(略してKD)を獲得し、スプラッシュブラザーズ(ステファン・カリーとクレイ・トンプソン)にまた超強力な得点源が加わった。インサイドを放出したウォリアーズは、パスが捌けてチームへの献身的なプレーが得意なザザ・パチュリア(C)を獲得しスタートに起用。ザザが見事にハブとなり、且つKDがスプラッシュブラザーズの負担を減らすことで、最強のアウトサイドチームが完成した。またアメリカ代表のドレイモンド・グリーンも、ディフェンス、アシスト、得点で幅広く活躍し、アンドレ・イグダラと共に相手のエースをディフェンスで苦しめている。
また、若手のイアン・クラーク(G)が大きく成長し、スプラッシュブラザーズの良きサポートとなった。新加入のジャベイル・マギー(C)は、珍プレー多発である意味注目選手である。
今シーズンは、KDの加入により、カリーのスタッズの低下が心配されたが、それは予想通りになった。ただ、カリーの存在感はひきつつ大きく、来年の年俸は約40億円程度になると予測されている。
不安要素としては、イグダラのアウトサイドの確率が低いこと、カリーの怪我の可能性、くらいか。ただ気になるのは、宿敵スパーズとキャバリアーズとの直接対決に、今シーズンでは敗退を記していることだ。決着はプレーオフセミファイナル以降となりそうだ。
2.Sun Antonio Supurs(サンアントニオ スパーズ)
27勝6敗
去年、長らくNBAのインサイドを支配し続けたティム・ダンカンが引退したことが話題になったスパーズ。その補完としてパウ・ガソルを獲得し、その他の主戦力にほぼ変更はなし。
カワイ・レナードが得点を牽引し、ガソル、パーカー、オルドリッジ、デニーグリーンがバランス良く得点する。スパーズの特徴は引き続き「少しでも確率の高いオフェンスセレクションをすること」と鉄壁のディフェンス。これにより他チームを寄せ付けず、リーグ2位につけている。
去年との違いは、オルドリッジの得点の低下、レナードの怪我、あたりか。ポジティブ面としては、NBAの下部リーグであるNBAディベロップメントリーグ出身のジョナサンシモンズの活躍。圧倒的な身体能力で会場を沸かせているシモンズは現在27歳で、まだまだ成長している注目株だ。今シーズンはウォリアーズとの直接対決も勝利しており、好調をキープしている。
3.Huston Rockets(ヒューストンロケッツ)
26勝9敗
去年戦績の振るわなかったロケッツが、今シーズン折り返し地点では全チーム3位の位置につけている好調振りだ。去年との大きな違いと言えば、まずは不仲が噂されたドワイト・ハワードの退団である。好調の理由としては、大エースのジェームズ・ハーデンが絶好調なことと、チームの3P成功数が他チームと比較し多いことにある。インサイドとハーデンの好調により、他選手はアウトサイドでフリーになるチャンスが多くなっているのだ。一方、ハワードが移籍したHAWKSは、現在12位と悪くない位置につけている。
今シーズンのロケッツの注目は、ハーデンの1択。得点28.5(4位)、リバウンド8.1(25位)、アシスト12.0(1位)でスタッズランキング上位にランクインしているハーデンは、完全にゲームを支配している。ハーデンだけ止めたと思っても、アウトサイドか3Pにうまいパスが入る。プレーオフ進出は恐らく手堅いだろう。
4.Cleveland Cavaliers(クリーブランドキャバリアーズ)
25勝7敗
ほぼ主力選手に変更のない去年覇者のキャバリアーズ。控えガードのデラべドバが抜けたくらいか。得点の中心は、キングジェームズことレブロン・ジェームズ、カイリー・アービング、・ケビン・ラブ。今シーズンは特に、レブロン以外の得点が安定していることが底力となっている。レブロンが基本的にアシストに徹しており、ほか選手が活き活きと活躍している。そしてほか選手が不調のとき、キングジェームズが動き出し、結局誰も止めることができない。どこからでもバランス良く得点するキャバリアーズは、今シーズンウォリアーズとの直接対決にも勝利しており、他を寄せ付けない強さを見せている。ここまでの4チームは戦績はほぼ変わらないので、プレーオフで決着するのが今から楽しみだ。
また、今シーズン特に注目すべきは、カイリー・アービング。特に今シーズンは昨シーズンプレーオフの好調をキープし、得点が伸びている。レブロン、ラブよりも平均得点で上回れば、チームの順位によってはシーズンMVPを狙える活躍だ。
5.Tronto Raptors(トロントラプターズ)
22勝10敗
去年も悪くない順位につけていたラプターズは、今シーズンもキャバリアーズと共にイースタンカンファレンス2位とリーグを牽引している。2大エースのデマー・デローザンとカイル・ロウリーが引き続きチームを引っ張る。ただし不安要素としては、得点が2点が多いこと、2大エースに頼り過ぎていることか。善戦はできても、ウォリアーズやスパーズやキャバリアーズには敵わないと見る。
6.LosAngels Clippers(ロサンゼルスクリッパーズ)
22勝14敗
昨シーズンは、主力の怪我に苦しみプレーオフでブレイザーズに敗退したクリッパーズ。今シーズン当初は、チームの大黒柱のクリス・ポールと、得点の殆どがダンクかアリウープであるディアンドレ・ジョーダン、なんでもできるインサイドのブレイク・グリフィンがチームを牽引し、更に上位につけていた。が、現在はクリス・ポールとグリフィンが怪我により療養中で、順位は6位まで下降中だ。ガードのJJ・レディックとオースティン・リバース、Best6マンに選ばれたジャマール・クロフォードが奮闘するも、司令塔不足により順位を落としている。昨シーズン同様、怪我に泣くことになったが、プレーオフには進出できそうなので、ベストメンバーでプレーオフを迎えてほしい。
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上位チームのみを紹介したが、これらより下位のチームからもまだまだプレーオフ進出の可能性が高いチームは当然存在している。また下位チームの中でも圧倒的な存在感をもつ選手もおり、個人としてのタイトル獲得のためにも、今後のトレードが注目されている。そんなその他の注目選手を紹介していきたい。
1. Russel Westbrook(ラッセルウエストブルック)
今NBAで最も止めようのない選手が、ウエストブルックだ。今季既に16回のトリプルダブルを記録し、通算50回のトリプルダブルを達成。オスカーロバートソン、マイケルジョーダン、レブロンジェームズに並ぶ記録だが、彼らより達成ペースは早い。マイケルジョーダン自身も最も注目する選手にウエストブルックを指名する程。また、今季の平均、スタッツランキングでも、得点30.9(1位)、リバウンド10.5(11位)、アシスト10.7(2位)、というまさかの平均でトリプルダブルもいう無理ゲーっぷりを発揮している。チームとしても、KDが抜けて心配されたが、インサイドのアダムスとカンターが好調で、且つオラディポやロバーソン、ルーキーのサボニスが得点を重ねている。プレーオフ進出は間違いなさそうだ。また、ルーキーのサボニスは、まだ20歳で、アーリーエントリーでゴンザガ大学から入団した期待のルーキーだ。ゴンザガ大学とは日本の期待の星である八村塁も進学した名門校。また、リトアニア最高のセンターと言われるアルビーダス・サボニスを父に持つバスケットボールサラブレッドであることも注目される理由の一つだ。
2-3.アンソニー・デイビス、デマーカス・カズンズ
この二人は、得点ランキングでも上位に君臨する名センター。デイビスは何でもできるので、登録をフォワードに変更している。チームが、両者低迷しており、デイビスのペリカンズは30チーム中23位、カズンズのキングスは22位と、完全なワンマンチーム状態に。プレーオフを狙えて、且つ負担を減らせるチームへの移籍を期待したい。
4.ジアニス・アデトクンボ
2013年のドラフトでバックスへ入団したアデトクンボ。高い身長と長い腕、高い身体能力、オールラウンドプレーで稀に見る恵まれた才能を持つ彼は、迫力のあるプレーで会場を沸かしている。まだまだ成長しそうな若手選手なので、今シーズンどこまで活躍するか期待だ。チームもプレーオフ進出ギリギリのところなので、是非とも長く彼のプレーをみたいところ。
5-7.カールアンソニー・タウンズ、ザックラビーン、アンドリュー・ウィギンズ
この三人はそれぞれエース級のプレイヤーたのだが、チームのティンバーウルブズは30チーム中25位と下位を低迷している。ただなぜ注目かというと、3人ともまだ21歳と、超若手なのだ。この三人を操るポイントガードは、高校生時代からスペイン代表に入っているリッキー・ルビオ。彼自身もまだ26歳の若手。この三人がピークを迎えるときにまだチームに残っていたとしたら、かなり期待できるチームになっているはずだ。ただ、ルビオはかなり注目されてきたポイントガードだが、シュートの確率が低いことがスターになれない要素となってしまっている。シュート率が悪いため、ディフェンスは比較的容易に守ることが出来てしまう。彼のアウトサイドの確率が改善することが、彼ら三人の活躍を伸ばすことにもなるだろう。
まだ他にも多数の注目選手がいるが、指が疲れてきたのでこの辺りで終わるとする。今シーズンは特に、シーズンMVPになる可能性がある選手が多すぎて選べないほど豊作の時期とも言える。レブロン、アービング、カリー、KD、ウエストブルック、ジェームズハーデン、ダミアン・リラード等々。誰からも目を話せないシーズン後半戦も、唯一の仕事のリフレッシュとして、NBA観戦とバスケットボールのプレーは続けて行きたい。
順を追って説明していくと、まず、SOMECITYとは・・・?
SOMECITYとは
現在日本で最大の「ストリートバスケットボールリーグ」。
ストリートバスケットボールのカルチャー発信を続けており、
開催は日本のHIP HOPの聖地と言われる「Club CITTA'(クラブチッタ)」で行われ、
HIP HOPを中心に流すDJと、激しいプレーを煽りつつ実況するポップなMCが会場を盛り上げる。
「バスケで遊ぶ」「スキルのぶつかり合い」「一体感の追求」を大切な価値観とし繰り広げられるその様子は、
バスケットボールイベントというよりも、クラブイベントに近い空気感を醸す。
だがルールは簡単。
ハーフコートの3on3で、得点が多い方が勝ち。
試合時間は8分の前後半。通常通り、2P、3P、フリースローなどのルールは同じ。
全国各地で東京で開催されるファイナルへ向けて予選が行われている。
東京、大阪、仙台、名古屋ではリーグ形式(総当たり)での予選、
青森、新潟、金沢、名古屋、滋賀、島根、岡山、長崎ではトーナメント形式での予選が日々行われている。
さて、そんなSOMECITYは単なる3on3ではなく、独自のルールからポリシーみたいなものまで存在している。
独自ルール
- ディフェンスの3秒ルールがある。
- ハーフタイム明けは、負けてる方のチームの攻撃で1度だけ1on1のチャンスが与えられる。(アドバンテージルールという)
- バスケットカウント1スローをもらった場合は、フリースローの後、また攻撃側のボールから再開できる。
3on3ならではのルール
- ファールの笛は中々鳴らない。
- 攻守交代時は一度3Pラインの外に出してから再開する。(これの阻害はNG
ほとんどが、会場を盛り上げたり、スキルのぶつかり合いを演出したりするためのルールである。
ファールが中々鳴らないことで、熱い1on1がバッチバチに繰り広げられ、
アドバンテージルールのおかげでゲーム展開が競り合うようになり、
ディフェンスがずーっと台形内に滞在して1on1がしづらいようにならないために、
設定されているルールである。5対5とは全然違うスキルが必要になるのである。
さて、SOMECITYの説明はこれくらいにして、
僕が観戦しに行った「NIGHT College」とはなんぞやというところ。
これは、大学生選抜(CS Parkオールスター)がそのSOMECITYオールスターに挑戦するという熱いトーナメント大会なわけです。
大学生の選抜はCS Parkというメディアを運営する株式会社大学スポーツチャンネルが選出している。
SOMECITYのメンバーは、3on3を生業としてバスケをやってきており、1on1には絶対的な自信があるメンバーばかり。
それに対して大学生は5on5がメイン。バスケをしてきた人ならわかるが、
大学までバスケを続けインカレなどで活躍し選抜される選手というのは、
相当なバスケエリートである。だいたいが中学や高校から有名選手であろう。
そんな彼らもまた、ストリートでやってる言わば"亜流"の人たちに負けるわけにはいかないわけです。
さて、この興行を見に行くとFacebookに投稿したところ、コメントで「感想を欲しい」といただきました。
この「感想」の意図を、
「5on5に比較して3on3ってどうなん?」と
「SOMECITYってそもそも盛り上がってんの?」という2つの意味として解釈し、
個人的な感想を書いていこうと思います。
3on3の見どころ
「ハーフコートしか使わない」「3人しかいない」と言うこの2つの違いが、様々な違いを生んでいる。
- おのずと1on1が多くなる。激しくなる。
バスケットボールは、5on5であろうが3on3であろうが、基本に立ち返ると全て1on1である。いかなるプレーも、有利な1on1の状況を作り確率高くスコアリングしていくためのプレーであり、バスケットボールの基本となる考え方である。
だが、5on5のバスケの場合、ハーフコート上に10人いるのでスペースがなく、そんな簡単に1on1ができない。そのため、おのずと(有利に1on1ができる状況を創り出すための)戦術的なプレーが展開される。
そうしてある程度ディフェンスをずらした状態で1on1を開始しないと綺麗に抜き去れない。
それほど台形内に人が多いのである。
一方3on3は、5on5に比べ、合計4名分のスペースが空いている。
なので、3on3の戦術は、最初っから1on1だ。誰に1on1をさせるか。5on5よりシンプルだ。
そして、3on3に出場するメンバーはそのことをよく分かって参戦する。
3人しかいないので、得点する気の無いメンバーは不要。
全員が「自分がスコアしてやる!」と殺気立っているのである。
激しい1on1が見れるのが3on3の特徴だ。そしてその1on1が寒い、ダサい1on1だと、MCが容赦なくDisるわ煽るわ。熱い1on1を観客も期待している。
SOMECITYならではの面白さ
- ディフェンス3秒ルール
SOMECITYで活躍するメンバーは、決してアメリカのNBAや日本のプロリーグであるNBLやbjリーグで見るような2mを超えるビッグマンばかりでは無い。むしろ、2mを超える選手はほとんど居ない。
先ほども説明した通り、3on3はバッチバチの1on1での得点がほとんどである。
それに加え、SOMECITY独自ルールである「ディフェンス3秒ルール」が、さらに1on1を面白くしている。
説明すると、3on3で台形内に2mが1人、ずっと立ってるとしよう。
激しい1on1があってドライブインしてきたとして、ビッグマンがズーンと立っていたら、スペースが生まれない。
よりスピード感と躍動感のある1on1にフォーカスしたルールなのだ。
つまり、ビッグマンがいても、外から切り込めるスピードスターを止めることはできない。
ビッグマンだとして、結局はスキルやスピードが求められるのだ。
- 会場の雰囲気が個の才能を解放する
SOMECITYの開催は、普段はクラブイベントで利用されるクラブチッタ。
音響設備や照明は完璧だ。チッタは他のクラブと比べて、天井が高く、フロアが広い上、ステージや2階席もあり、3on3の会場としては最適。加えて実は「ボールを使ってはいけない」というのがクラブの一般的なルールだが、チッタはOKだ。
説明しておきたいのが、3on3やストリートバスケはSOMECITY以外にも沢山ある。
オリンピック競技になりそうな3x3(読み方:スリーバイスリー)や、HOOPERS、NIKEが主宰するALL DAYなども5on5だがストリートだ。
これらとの違いは、やはりクラブイベントであることだ。
MrストリートバスケのMCであるMC.MAMUSHI氏が、選手をいじったり煽ったり観客と対話しながら実況し、
流行りで盛り上がる選曲をするDJがプレーに合わせて音を合わせ、
暗い会場とコートを照らす照明がアンダーグラウンド感を更に演出する。
(こちらが、MC MAMUSHI氏。髪型が日本語ラッパーのアナーキーに似てる。)
そして観客席はハーフコートを1周するように設置され、
観客の熱い視線を浴びるコート上の選手のボールテージは、
いつもの体育館の明るい木目調のフロアの上では感じられない高揚感に満たされ、
普段コーチや先生に怒られるようなプレーをしてもいいんだと気付き、
徐々に才能を開花させる選手も少なくない。
それを最も体現したのは、現在拓殖大学4年生でアーリーエントリー制度を使ってすでにbjリーグの島根スサノオマジックで活躍している岡本飛竜選手だ。
学生で最もSOMECITYを沸かせたのはこの男である。
上記記事に全て書いているが、簡潔にまとめると、
彼はバスケの名門延岡学園高校に進学したが、同世代に現東海大学4年生の元キャプテンであるベンドラメ礼生(レオ)選手がいることで、高校時代はセカンドガードだった。
しかし、中学生時代から有名選手だった岡本は、さらにストリートバスケによって、「バスケを楽しむ」ことを思い出し、才能が開花したのだ。そんな彼とベンドラメは大学の試合で直接対決を果たしている。
※ベンドラメ選手は同じくアーリーエントリーでNBLの日立サンロッカーズで既に活躍中。日立はNBLでも上位の強豪。
SOMECITYでの彼のプレーは、170cmに満たない身長から繰り出される卓越したハンドリングスキルと躍動感あるドライブが特徴。小柄だが80kgもあるゴツイ体を躍動させる彼のプレーは、会場を大いに沸かせ、今は中学生や高校生のボーラーの中では有名人である。
得点した後のパフォーマンスも人気の理由の一つだ。
高速スピンムーブからのレイアップと、シャムゴットクロスオーバーという5on5ではなかなか見ないプレーを紹介。
先日の琉球ゴールデンキングスvs島根スサノオマジックの試合にも岡本選手は出場していたが、個人的には、SOMECITYのコート上の彼の方が活き活きしているように見えるのは僕だけだろうか。笑
いずれにせよ、中高生が目指すスタープレイヤーが生まれてるのはすごくいい。
特に身長が低いというのが、更に支持を得ている要因だろう。
「僕も飛竜みたいになれるんだ!」と思う子供たちが増えている。
会いに行けるアイドルのAKBみたいな感じか。違うか。
この会場の雰囲気は、日本人に足りていないエゴや攻め気を開花させてくれる。
かなり話がそれたが、
「5on5に比較して3on3ってどうなん?」と
「SOMECITYってそもそも盛り上がってんの?」という問いに関してまとめると、
・激しく熱い1on1のスキルのぶつかり合いは3on3ならではの見どころ
・特にSOMECITYはクラブイベントの興行に近い。音楽、MC、暗がりの照明とハーフコートバスケとの相性は抜群。
・SOMECITY独自ルールにより、より魅せるバスケが展開される
・ストリートだからこそ大活躍する選手がいる
という感じでしょうか。
そして最後に、僕の意見として、
更に、このSOMECITYを楽しむために是非お願いしたいことを、ちょっとだけボヤいてみようと思います。
- お酒は欲しい。
なぜかお酒が飲めなかった。が、訂正・・・。
大学生のイベンド絡みだからか、お酒を控えていたっぽい。
普段は飲めます!飲み散らかしましょう!散らかすは余計か。盛り上がりましょう!
- ハーフタイムショーがあってもいい。
HIP HOPを始め音楽との相性がいい。そういう見せ物があってもいいかもしれない。ただで来てくれる人達で、盛り上がりを維持できる人達とかがベスト。数百人でパンパンになってるので、是非盛り上げに来てもらうのも売名行為としてはいいのではないか。
- 観客と1on1するとか、客を巻き込む”遊び”があってもいい。
これをハーフタイムや試合間にやってもいいかも。フリースローチャレンジ!とかでもいいし。成功したらballahoricシャツをプレゼント、女の子限定!とかやったら盛り上がりそう。
- MCマムシに日本語ラップを勉強してほしい(笑)
マムシさんは非常に声がラッパーっぽいので、実況&MCしてる時、たまに音に合わせてライムを吐き出し韻を踏んでくれたりしたら会場はさらにヒートアップするだろうと思いました。是非に!
おまけ:会場問題
日本のスポーツ興行につきものなのがこの会場問題。上記のお酒問題も、ハーフタイムショーも、時間の関係や会場の関係でできなかったりする。
あとは本当は会場も渋谷の方がいい。そんなことわかってる、と。
ボールが使えて、3on3ができるスペースと高さがあるところがない。
余談だが、スポーツの興行のベース収入はやはりチケット販売。
これは単純に、
試合数×収容人数×チケット単価=売り上げの上限
になるわけだ。
売上もそうだし、楽しませる演出もそうだし、お金はかかるがやりたいことはこれからまだまだたくさんあるけど、SOMECITYの盛り上がりはここ数年著しいので、特に女性の方々には一度足を運んで欲しいものです。
普段僕がNBAネタばかりFacebookに投稿してるのを見て嫌気がさしている皆様、
お待たせしました、最近話題のBリーグについてブログを書いていこうと思います。
いつか僕もバスケ界やスポーツ界に貢献していきたいという思いが先行して、今、ブログ書いてます。笑
さて、昨日報道された、
「BリーグのネームライツをSoftbankが30億円で契約」というニュースが
バスケットボールプレイヤー始め、国内スポーツを愛する人々の中で
さぞ話題をさらったとことと思います。
僕はもう泣いて喜びました。(正確には、泣いてはいない。)
軽く説明すると、Bリーグっていうのはリーグの名前で、
「命名権を買った」ということは、
「ソフトバンクBリーグ」という名前になるということです。
「明治安田生命Jリーグ」みたいなもんです。
よくわからない人向けに
ちょっとだけBリーグとは?の説明をするというのが今回のブログです。
(ちょっとバスケしてる人にも参考になる情報はあるよ)
目次
・NBLとbjリーグとは?
- NBLとbjに分断した理由
- TKbjリーグ
- NBL
・Bリーグの設立経緯とリーグ概要
- 世界やアジアからみた日本バスケ
- 川淵三郎氏の参画とJPBLの誕生
- 1〜3部所属チームの分析
・今後の期待
「Bリーグ」とは、新設された日本のプロバスケットボールリーグです。
今年の秋(多分10月くらい)に開幕を控えています。
こちらがプロモーションビデオです。田臥選手が出てますね。
※2016.9.23時点では既にこの動画は削除されていました。
参画するチームは、
NBLとbjリーグという2リーグに所属していたチームが参加することになります。
NBLとbjリーグとは?
今までは、「bjリーグ」と「NBL」の2つのリーグが日本には存在しており、
簡単に分類すると、
「bjリーグ=プロリーグ」「NBL=実業団リーグ」
という分類で解釈してもらって大枠は間違いないです。
日本のバスケリーグが分断した理由
そもそもリーグが2分割してしまった経緯を記載しておきます。(だいぶざっくり)
・企業チームが所属しているJBLがメインリーグだった(今でいうNBL)。
↓
・バブル崩壊と共に企業バスケ部の廃部が相次ぐ。
↓
・一度プロ化を進めようとしたが、企業側はJリーグのスポンサー負債が残り、バスケのプロ化は一時断念。
↓
・新規参入した新潟アルビレックス代表の河内社長(後のbjのコミッショナー)が、再度プロ化の必要性を説き始め、JBAの反対を押し切り、プロ化を断行。
この時の反対措置は、「bjから日本代表選手を出さない」「審判の資格停止」が主なもの。
↓(このことにより、いがみ合う間柄に・・・)
・bjリーグは参画チームを募り、エンターテイメント性が上がり地域密着型になるように改革を進める
このように、犬猿の仲になってしまったため、FIBAより制裁が下ったという経緯です。
こちらが日本バスケがFIBAより下された制裁の記事です。
国際大会への出場権を失いました。。(本来関係のない女子も一緒に・・・)
個人的にもプロ化は正しい判断だったと思います。
リーグの継続性を考えても、独立して経営を進めていく自力を育てていく必要が出てくる。
ただし、プロ化が簡単でないことも理解できるはず。そしてそして選手にとっては安定した給料が貰えそうな企業チームの方が安心できたりするわけだから、これにも良し悪しがあった。
そして、両陣営には今までの歴史的背景があるため、
新リーグの体制は完全に刷新されることになり、
新リーグのオフィスも、Jリーグのオフィスと同じ場所に入っているほどです。新しく独立して構えています。
さてそれぞれのリーグ特徴は以下。
TKbjリーグ
・選手はプロ契約。つまりバスケしかしてない。
・球団はプロ球団。つまり母体となる事業会社がない。(トヨタ自動車・・のような)
・球団の収入は、主にチケット収入とグッズ販売とスポンサー収入など。自分たちで稼ぐ必要あり。
・リーグ設立はもうすぐ11年前になる2005年3月。NBLより全然後。
・現在は24チームが参画。NBLより多い。(NBLは12チーム)
・日本代表選手の選出は2名のみで浜松・東三河フェニックスに所属する太田敦也選手と、秋田ノーザンハピネッツの田口成浩(たぐちしげひろ)選手のみ。
(富樫選手も入っていましたがアメリカ挑戦中だった。今年からNBL千葉ジェッツへ移籍。)
・新潟アルビレックスや大阪エヴェッサを皮切りにプロ化が始まり、今ではバスケが盛んな土地である「秋田(秋田ノーザンハピネッツ)」と「沖縄(琉球ゴールデンキングス)」がリーグを牽引する。
・観客動員数は約150万人/年間と、NBLより断然多い。プロ球団のため、広報活動や地元密着のマーケティングは実業団より進んでいる印象。
NBL(ナショナルバスケットボールリーグ)
・元々はJBL。bjとの分割の時にNBLに改名。
・選手はつい最近やっとプロ契約に統一。1990年代から徐々にプロ契約が進む。今まではサラリーマンとしての報酬の人も。
・球団母体で大手企業が付いているケースが多い。トヨタや日立やアイシンなど。メーカー企業が多い。
・歴史も長く、選手報酬も比較的高いため、リーグのレベルは日本トップ。日本代表のほとんどがNBLから選出。
・現在チーム数は12チーム。
・その他有名選手は、日本人初のNBA選手である田臥勇太選手は「リンク栃木ブレックス」に所属。この”リンク”とは、リンクアンドモチベーション社がネームライツを獲得しその後親会社となっているために付いている名前。
Bリーグの設立経緯とリーグ概要
- 世界・アジアから見た日本バスケ
そして上記2リーグが統合してできたリーグがBリーグです。
統合に至った理由は、簡単に言うと、
「国際機関(FIBA)から出場停止処分を受けてしまったため」です。
つまり、このまま国内でもめてる状況を続けるなら、国際大会に出場する資格を取り上げちゃうからね、とお叱りを受けた感じです。
日本は今はアジアでもTOP10(現在アジア8位)に入るか入らないか。
アジアで強いのは、巨人が多い中国、国民スポーツになっているフィリピン、そしてイランが強いのがアジアの勢力図。
中国は世界ランキング14位。(※2014W杯終了時点)
続いてイランが17位。フィリピンが28位。韓国が30位。日本は48位です。
参照:FIBA ランキング。http://www.fiba.com/rankingmen
アジアランキング。http://www.fiba.com/rankingmen#|tab=fiba_asia
中国に関してはスポーツ選手の教育も発達していて、中国のリーグにはNBAのスカウト陣も視察しに来るほど近年ではレベルをあげてきております。
- 川淵三郎氏の参画とJPBLの誕生
そんな渦中に、Jリーグを作り上げたリーダーである「川淵会長」が、
「野球、サッカーに次ぐ大きな可能性を秘めた競技は”バスケットボール”だ」
ということで、この業界の改革の指揮をとっているのです。※現在では名誉会長となり、チェアマンは大河正明チェアマンへと引き継いでいます。
大河チェアマンはJリーグ時代から川淵会長と繋がりがあった方です。
そしてBリーグの運営は新設された、
JPBL(ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ)が担うことになります。
つまりは、bjリーグやNBL、日本バスケットボール協会とは
完全別の組織が組成され、そのメンバーも完全に新しい社員で組成されている。
完全に生まれ変わるつもりなのである。
バスケットボールの競技人口の多さ、
世界的な競技人口の多さ、
エンターテイメント性などなどをとって、
バスケットボールには非常に明るい未来があると。(おっしゃる通り!!)
リーグは3部に分かれて運営
すでに発表された初年度の1〜3部の各リーグの分かれ方は以下。
1部リーグ:
・NBL所属チーム 8チーム(8/12 66%)
・bjリーグ所属チーム 10チーム (10/24 41%)
・NBDL(※1)所属チーム 0チーム (0/10 0%)
※1 NBDL・・・NBLの下部リーグ。こちらも社会人チーム。
2部リーグ:
・NBL所属チーム 4チーム(4/12 33%)
・bjリーグ所属チーム 9チーム (9/24 37%)
・NBDL所属チーム 5チーム (5/10 50%)
3部リーグ:
・NBL所属チーム 0チーム(0/12 0%)
・bjリーグ所属チーム 5チーム (5/24 20%)
・NBDL(※1)所属チーム 5チーム (5/10 50%)
というスタートです。
今年がbjもNBLも最後の年。
ラストシーズンが終われば多少なりトレードや移籍によって
実力が変わりそうですが、まずはこれでスタートと決定。
ご覧の通り、NBLからは過半数が1部に在籍し、3部はゼロ。
まだまだNBLとの実力差は大きそうですが、
サラリーキャップ、ドラフトシステム、海外選手起用の方針等があるのかな、
いずれにせよ実力の均衡化と実力のボトムアップにつながるようなシステムを導入していくんだと期待しています。
今後の期待
新リーグができたからってどうなるの?って思っている方々が多いと思います。
そんな方々向けに、どういう変化が起きて行きそうか、
そういうネタを投下してこのブログを終了しようと思います。
期待1.何と言っても剛腕 川淵三郎理事長。
川淵前チェアマンは、現在大河チェアマンに引き継ぎ、現在は理事長。
ご自身も元サッカー日本代表、日本代表監督、その後Jリーグの初代チェアマンとして、日本のサッカー界の発展に最も貢献した一人。
現在では、日本サッカー協会最高顧問、日本トップリーグ連携機構会長、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会評議員、そしてなんと日本バスケットボール協会の会長にいつの間にか就任していました。
つまり日本のスポーツ界の最重要人物がバスケのトップに立ってくれたのです。
一方では「独裁者」と表現されるほどの剛腕。しかし、改革には常に伴う荒療治。期待せざるを得ない。川淵会長については、また別でブログを書きたいと思います。
リーグと協会は切っても切り離せない関係です。新しいリーグ側だけでなく、協会側にまで改革を推進しようとし会長に就任しているというのは、かなり大きいはず。
また、川淵さんは「商売人」としても有名。バスケ界に儲かる仕組みを。
期待2.リーグ統合による選手のレベルアップ
NBLとbjの力の差はありますが、一緒にプレーすることで当然上手くなり強くなります。
Bリーグのサラリーキャップ、ドラフトシステム、海外選手起用の方針はまだ公表されていませんが、実力アップとエンターテイメント性の最大公約数となるよう、方針を決定してくれると思っています。
期待3.地上波、CS、インターネット放送での露出
ホリエモンこと堀江貴文さんもアンバサダーとして参画しているBリーグ。
そして川淵会長はJリーグとプロ野球の歴史もよくご存知なはず。当然他リーグも全て。
つまり、それらのいい所取りができると思っています。
プロスポーツの大きな収入源としては、地上波の「放映権料」がある。
テレビ放送の権利を、テレビ局に販売するというモデルです。
プロ野球とJリーグでは、この放映権料がかなり大きなビジネスとなっています。
なんならサッカーではバルセロナが稼ぐ権利料なんて目がチカチカするレベルだと想像します。
例えば、今のプロ野球では、
セリーグは各球団が権利を扱い、パリーグはリーグが統一管理している(PLMが一括管理)。
Jリーグはスカパー!との二人三脚。
これはそれぞれ、良し悪しある。
是非ともBリーグは、いいところどりしてほしい。
そして個人的な希望としては、ちびっ子達がいつでも見られるように、
地上波でもやってほしいし、ニコ生、AmebaFresh!、今後リリース予定のAbemaTV、Youtube等の無料サービスで是非展開してほしい。
ちびっ子が高いレベルのバスケットボールに触れ、
「日本のプロバスケットボール選手」という職業を認知できるように。
できるだけ小さい頃から高いレベルに触れることが、
日本のバスケを強くすることの必須条件だと思うのです。
CSや有料オンデマンドは確かに儲かるが、CSは最近の若者は見てない(見れる環境にない)し、有料だと何となくテレビをつけて触れるということができない。
ネットの力といい所取りができる参入タイミングを上手く利用し、
露出が最大限大きくなるようにしていって欲しいと切に願っている。
Bリーグの動向はこれからも追いかけていきます。