「Bリーグとは?」バスケ初心者向け 〜Bリーグ調査 Vol.1〜
普段僕がNBAネタばかりFacebookに投稿してるのを見て嫌気がさしている皆様、
お待たせしました、最近話題のBリーグについてブログを書いていこうと思います。
いつか僕もバスケ界やスポーツ界に貢献していきたいという思いが先行して、今、ブログ書いてます。笑
さて、昨日報道された、
「BリーグのネームライツをSoftbankが30億円で契約」というニュースが
バスケットボールプレイヤー始め、国内スポーツを愛する人々の中で
さぞ話題をさらったとことと思います。
僕はもう泣いて喜びました。(正確には、泣いてはいない。)
軽く説明すると、Bリーグっていうのはリーグの名前で、
「命名権を買った」ということは、
「ソフトバンクBリーグ」という名前になるということです。
「明治安田生命Jリーグ」みたいなもんです。
よくわからない人向けに
ちょっとだけBリーグとは?の説明をするというのが今回のブログです。
(ちょっとバスケしてる人にも参考になる情報はあるよ)
目次
・NBLとbjリーグとは?
- NBLとbjに分断した理由
- TKbjリーグ
- NBL
・Bリーグの設立経緯とリーグ概要
- 世界やアジアからみた日本バスケ
- 川淵三郎氏の参画とJPBLの誕生
- 1〜3部所属チームの分析
・今後の期待
「Bリーグ」とは、新設された日本のプロバスケットボールリーグです。
今年の秋(多分10月くらい)に開幕を控えています。
こちらがプロモーションビデオです。田臥選手が出てますね。
※2016.9.23時点では既にこの動画は削除されていました。
参画するチームは、
NBLとbjリーグという2リーグに所属していたチームが参加することになります。
NBLとbjリーグとは?
今までは、「bjリーグ」と「NBL」の2つのリーグが日本には存在しており、
簡単に分類すると、
「bjリーグ=プロリーグ」「NBL=実業団リーグ」
という分類で解釈してもらって大枠は間違いないです。
日本のバスケリーグが分断した理由
そもそもリーグが2分割してしまった経緯を記載しておきます。(だいぶざっくり)
・企業チームが所属しているJBLがメインリーグだった(今でいうNBL)。
↓
・バブル崩壊と共に企業バスケ部の廃部が相次ぐ。
↓
・一度プロ化を進めようとしたが、企業側はJリーグのスポンサー負債が残り、バスケのプロ化は一時断念。
↓
・新規参入した新潟アルビレックス代表の河内社長(後のbjのコミッショナー)が、再度プロ化の必要性を説き始め、JBAの反対を押し切り、プロ化を断行。
この時の反対措置は、「bjから日本代表選手を出さない」「審判の資格停止」が主なもの。
↓(このことにより、いがみ合う間柄に・・・)
・bjリーグは参画チームを募り、エンターテイメント性が上がり地域密着型になるように改革を進める
このように、犬猿の仲になってしまったため、FIBAより制裁が下ったという経緯です。
こちらが日本バスケがFIBAより下された制裁の記事です。
国際大会への出場権を失いました。。(本来関係のない女子も一緒に・・・)
個人的にもプロ化は正しい判断だったと思います。
リーグの継続性を考えても、独立して経営を進めていく自力を育てていく必要が出てくる。
ただし、プロ化が簡単でないことも理解できるはず。そしてそして選手にとっては安定した給料が貰えそうな企業チームの方が安心できたりするわけだから、これにも良し悪しがあった。
そして、両陣営には今までの歴史的背景があるため、
新リーグの体制は完全に刷新されることになり、
新リーグのオフィスも、Jリーグのオフィスと同じ場所に入っているほどです。新しく独立して構えています。
さてそれぞれのリーグ特徴は以下。
TKbjリーグ
・選手はプロ契約。つまりバスケしかしてない。
・球団はプロ球団。つまり母体となる事業会社がない。(トヨタ自動車・・のような)
・球団の収入は、主にチケット収入とグッズ販売とスポンサー収入など。自分たちで稼ぐ必要あり。
・リーグ設立はもうすぐ11年前になる2005年3月。NBLより全然後。
・現在は24チームが参画。NBLより多い。(NBLは12チーム)
・日本代表選手の選出は2名のみで浜松・東三河フェニックスに所属する太田敦也選手と、秋田ノーザンハピネッツの田口成浩(たぐちしげひろ)選手のみ。
(富樫選手も入っていましたがアメリカ挑戦中だった。今年からNBL千葉ジェッツへ移籍。)
・新潟アルビレックスや大阪エヴェッサを皮切りにプロ化が始まり、今ではバスケが盛んな土地である「秋田(秋田ノーザンハピネッツ)」と「沖縄(琉球ゴールデンキングス)」がリーグを牽引する。
・観客動員数は約150万人/年間と、NBLより断然多い。プロ球団のため、広報活動や地元密着のマーケティングは実業団より進んでいる印象。
NBL(ナショナルバスケットボールリーグ)
・元々はJBL。bjとの分割の時にNBLに改名。
・選手はつい最近やっとプロ契約に統一。1990年代から徐々にプロ契約が進む。今まではサラリーマンとしての報酬の人も。
・球団母体で大手企業が付いているケースが多い。トヨタや日立やアイシンなど。メーカー企業が多い。
・歴史も長く、選手報酬も比較的高いため、リーグのレベルは日本トップ。日本代表のほとんどがNBLから選出。
・現在チーム数は12チーム。
・その他有名選手は、日本人初のNBA選手である田臥勇太選手は「リンク栃木ブレックス」に所属。この”リンク”とは、リンクアンドモチベーション社がネームライツを獲得しその後親会社となっているために付いている名前。
Bリーグの設立経緯とリーグ概要
- 世界・アジアから見た日本バスケ
そして上記2リーグが統合してできたリーグがBリーグです。
統合に至った理由は、簡単に言うと、
「国際機関(FIBA)から出場停止処分を受けてしまったため」です。
つまり、このまま国内でもめてる状況を続けるなら、国際大会に出場する資格を取り上げちゃうからね、とお叱りを受けた感じです。
日本は今はアジアでもTOP10(現在アジア8位)に入るか入らないか。
アジアで強いのは、巨人が多い中国、国民スポーツになっているフィリピン、そしてイランが強いのがアジアの勢力図。
中国は世界ランキング14位。(※2014W杯終了時点)
続いてイランが17位。フィリピンが28位。韓国が30位。日本は48位です。
参照:FIBA ランキング。http://www.fiba.com/rankingmen
アジアランキング。http://www.fiba.com/rankingmen#|tab=fiba_asia
中国に関してはスポーツ選手の教育も発達していて、中国のリーグにはNBAのスカウト陣も視察しに来るほど近年ではレベルをあげてきております。
- 川淵三郎氏の参画とJPBLの誕生
そんな渦中に、Jリーグを作り上げたリーダーである「川淵会長」が、
「野球、サッカーに次ぐ大きな可能性を秘めた競技は”バスケットボール”だ」
ということで、この業界の改革の指揮をとっているのです。※現在では名誉会長となり、チェアマンは大河正明チェアマンへと引き継いでいます。
大河チェアマンはJリーグ時代から川淵会長と繋がりがあった方です。
そしてBリーグの運営は新設された、
JPBL(ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ)が担うことになります。
つまりは、bjリーグやNBL、日本バスケットボール協会とは
完全別の組織が組成され、そのメンバーも完全に新しい社員で組成されている。
完全に生まれ変わるつもりなのである。
バスケットボールの競技人口の多さ、
世界的な競技人口の多さ、
エンターテイメント性などなどをとって、
バスケットボールには非常に明るい未来があると。(おっしゃる通り!!)
リーグは3部に分かれて運営
すでに発表された初年度の1〜3部の各リーグの分かれ方は以下。
1部リーグ:
・NBL所属チーム 8チーム(8/12 66%)
・bjリーグ所属チーム 10チーム (10/24 41%)
・NBDL(※1)所属チーム 0チーム (0/10 0%)
※1 NBDL・・・NBLの下部リーグ。こちらも社会人チーム。
2部リーグ:
・NBL所属チーム 4チーム(4/12 33%)
・bjリーグ所属チーム 9チーム (9/24 37%)
・NBDL所属チーム 5チーム (5/10 50%)
3部リーグ:
・NBL所属チーム 0チーム(0/12 0%)
・bjリーグ所属チーム 5チーム (5/24 20%)
・NBDL(※1)所属チーム 5チーム (5/10 50%)
というスタートです。
今年がbjもNBLも最後の年。
ラストシーズンが終われば多少なりトレードや移籍によって
実力が変わりそうですが、まずはこれでスタートと決定。
ご覧の通り、NBLからは過半数が1部に在籍し、3部はゼロ。
まだまだNBLとの実力差は大きそうですが、
サラリーキャップ、ドラフトシステム、海外選手起用の方針等があるのかな、
いずれにせよ実力の均衡化と実力のボトムアップにつながるようなシステムを導入していくんだと期待しています。
今後の期待
新リーグができたからってどうなるの?って思っている方々が多いと思います。
そんな方々向けに、どういう変化が起きて行きそうか、
そういうネタを投下してこのブログを終了しようと思います。
期待1.何と言っても剛腕 川淵三郎理事長。
川淵前チェアマンは、現在大河チェアマンに引き継ぎ、現在は理事長。
ご自身も元サッカー日本代表、日本代表監督、その後Jリーグの初代チェアマンとして、日本のサッカー界の発展に最も貢献した一人。
現在では、日本サッカー協会最高顧問、日本トップリーグ連携機構会長、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会評議員、そしてなんと日本バスケットボール協会の会長にいつの間にか就任していました。
つまり日本のスポーツ界の最重要人物がバスケのトップに立ってくれたのです。
一方では「独裁者」と表現されるほどの剛腕。しかし、改革には常に伴う荒療治。期待せざるを得ない。川淵会長については、また別でブログを書きたいと思います。
リーグと協会は切っても切り離せない関係です。新しいリーグ側だけでなく、協会側にまで改革を推進しようとし会長に就任しているというのは、かなり大きいはず。
また、川淵さんは「商売人」としても有名。バスケ界に儲かる仕組みを。
期待2.リーグ統合による選手のレベルアップ
NBLとbjの力の差はありますが、一緒にプレーすることで当然上手くなり強くなります。
Bリーグのサラリーキャップ、ドラフトシステム、海外選手起用の方針はまだ公表されていませんが、実力アップとエンターテイメント性の最大公約数となるよう、方針を決定してくれると思っています。
期待3.地上波、CS、インターネット放送での露出
ホリエモンこと堀江貴文さんもアンバサダーとして参画しているBリーグ。
そして川淵会長はJリーグとプロ野球の歴史もよくご存知なはず。当然他リーグも全て。
つまり、それらのいい所取りができると思っています。
プロスポーツの大きな収入源としては、地上波の「放映権料」がある。
テレビ放送の権利を、テレビ局に販売するというモデルです。
プロ野球とJリーグでは、この放映権料がかなり大きなビジネスとなっています。
なんならサッカーではバルセロナが稼ぐ権利料なんて目がチカチカするレベルだと想像します。
例えば、今のプロ野球では、
セリーグは各球団が権利を扱い、パリーグはリーグが統一管理している(PLMが一括管理)。
Jリーグはスカパー!との二人三脚。
これはそれぞれ、良し悪しある。
是非ともBリーグは、いいところどりしてほしい。
そして個人的な希望としては、ちびっ子達がいつでも見られるように、
地上波でもやってほしいし、ニコ生、AmebaFresh!、今後リリース予定のAbemaTV、Youtube等の無料サービスで是非展開してほしい。
ちびっ子が高いレベルのバスケットボールに触れ、
「日本のプロバスケットボール選手」という職業を認知できるように。
できるだけ小さい頃から高いレベルに触れることが、
日本のバスケを強くすることの必須条件だと思うのです。
CSや有料オンデマンドは確かに儲かるが、CSは最近の若者は見てない(見れる環境にない)し、有料だと何となくテレビをつけて触れるということができない。
ネットの力といい所取りができる参入タイミングを上手く利用し、
露出が最大限大きくなるようにしていって欲しいと切に願っている。
Bリーグの動向はこれからも追いかけていきます。
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